仮名手本忠臣蔵Bプロ@平成中村座♪
浅草寺本堂裏に建てられた劇場は こう見るといかにも仮設という感じだが、 席に座ってしまえば江戸の芝居小屋に タイムトリップしてしまう。 始まる前からワクワク〜 幕は黒・柿・白の狂言幕で、お江戸の頃の 中村座にならっているらしい。 平場席には座椅子を置くという配慮もあり、椅子席もちゃんと座布団付きでお尻にも優しい。(笑)トイレの順番待ちもシステム化されていて、長蛇の列になっても混乱することなく、サクサクと列が進む。(ただ中が狭い) 建物の中に入ってしまうと売店などはないのだが、休憩時に売り子さんがおせんべいやアイスなんかを売りに来て、それがまた芝居小屋っぽい雰囲気。 今回は、相方が「斧定九郎が見たい」と言うので Bプロにした。(志の輔さんの落語で「中村仲蔵」 を聞いたばかりなので) Bプロは 五段目・斧定九郎登場の山崎街道鉄砲渡しの場 六段目・勘平腹切の場 七段目・祇園一力茶屋の場 十一段目・討入り〜引揚げの場 橋之助さんの斧定九郎は黒羽二重も艶やかで 色っぽい。こういう役、似合うわよね〜 勘三郎さんの勘平は、誤って舅を殺してしまったと悟ったところからが秀逸。 勘平の後悔・葛藤・御主や家族への想いがない交ぜになった複雑な感情が とてもよく出ていたと思う。 大星由良之助の仁左衛門さんはさすがに存在感あり。 そして、孝太郎さんのおかるがとてもよかった! 正直、孝太郎さんは女形としては 美し〜っ♪☆!というタイプではないと思うんだけど(失礼) 六段目の女房おかるの勘平との別れ、七段目の遊女おかるの艶やかさ、兄・平右衛門に再会してからの妹おかるのかわいらしさ、真実を知ってしまってからの嘆き悲しみ覚悟など、どのおかるもホントによかった。 十一段目はちょっと。。。 通し狂言なので、やはり討ち入りは入れなきゃダメでしょーで無理矢理な感じが… 20分くらいで討入り→引揚げなので、場面転換が多すぎてぶつ切れ感が否めない。 中村兄弟の奥庭での斬り合いシーンは息の合った舞踊を見ているようでよかったわ。 このまま、終わるとう〜んだったんだけど、 最後の引上げの場で勘三郎さんが服部逸郎役で登場してうまく締まった。 四十七士が花道から捌けて、舞台上でそれを見送る勘三郎さんでチョンなので 忠臣蔵観ました〜という気分で劇場を後にした。
by sakurako_h
| 2008-10-06 15:38
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