シネマ歌舞伎で「野田版 鼠小僧」(平成15年8月@歌舞伎座)を拝見。
今年の納涼歌舞伎「愛蛇姫」は悲劇がベースだったので ギャグは散りばめられているけれど、終始大笑いってな脚本ではなく しかも勘三郎さんは恋煩い、嫉妬、プライドなどを 灰色の顔に塗り込めた役だったので 元気な勘三郎さんを見たかった向きにはちょい物足りなかったかもしれない。 こちらの鼠小僧はのっけからパワー全開! ギャグの連発でず〜っと笑ってた。 そして、クライマックスに向かうにつれてしんみり。 ケチで自己中、お金のことしか眼中にない小悪党が最終的には情に絆され 人のためになることをして死んでしまう。 そして、善人であるはずの人々が実は一番悪党だったという結末。 勘三郎さんはこういう役が上手。(私の中では藤山寛美さんとちょっと被る) 劇場はがーらがらだった。 こんな少人数のために上映してくださって申し訳ないわ〜 平日の中途半端な時間だからか。。。(フリーの特権じゃあ、笑) 「ふるあめりかに袖はぬらさじ 」の時は、結構埋まってたけどなぁ。 やっぱ玉さま人気は侮れない?
by sakurako_h
| 2008-09-20 00:58
| 芸術のススメ
|
ファン申請 |
||