初3階席で堪能したのは、秀山祭・昼の部。
やっぴーさんのピンチヒッターで播磨屋さん贔屓の相方が一緒に観劇。 一. 竜馬がゆく 亀ちゃんのおりょうがとても良かった。 実はこの人の女形はあまり拝見してないんだけど、キリッとした顔立ちが 元気で奔放で伝法肌な女にピッタリ。 おりょうはきっとこんな人だったんだろうな、というイメージ通りだった。 染ちゃんはとても爽やかで純粋な青年竜馬。 ちょっと爽やか過ぎなくらい。骨太な感じがもう少し欲しいかも。 あぁ、でも真っ直ぐで一途な感じでこれでいいかも。。。(どっちなんだ、笑) 亀ちゃんと染ちゃんじゃなくて、竜馬とおりょうお似合いです〜 日本初のハネムーンに行くのよね。この後。 二. ひらかな盛衰記・逆櫓 入り婿で、義父をたて、義理の息子をかわいがる気のいい船頭・松右衛門、 実は木曽義仲の家臣・樋口次郎兼光が吉右衛門さんの演じるところ。 歌舞伎によくある◯◯実は××だったっていうやつだ。 ちゃんとあらすじを予習していったので、この辺の人物関係はバッチリ。 思いっきり隈取りした船頭なんだけど、吉右衛門さんはさすがの貫禄。 正体がばれた後は態度も衣裳もパワーアップ。 その辺の演じ分けは、 五鉄で軍鶏鍋をつつきながら軽口をたたく「てっつぁん」 と 盗人宿に乗り込む火盗改方「長谷川平蔵」のような鮮やかな変わり身で、 相方も至極ご満悦。見得をきるたびに横で「かっこえぇ〜」を連発。(笑) そして、権四郎役の歌六さんがいい! かなり理不尽な論理に納得しちゃうんですかーなところが歌舞伎なんだけど そこに至る心理的葛藤はちゃんと描かれていて、歌六さんが泣かせるのよー。 染ちゃんも船頭役でチョロっと出てるよん。これまた爽やかすぎる船頭さん。 三. 日本振袖始 義太夫舞踏と書いてあったので、実はあまり期待してなかった。 玉さまの美しさ目当て。(爆) でも、これが思いの外(失礼)面白かった。 もちろん、玉さまの踊りも充分堪能。 姫に化けた八岐の大蛇が酒を飲んで、正体が見え隠れする。 色っぽいわ〜。美しいわ〜。 ハデハデ大蛇になってからは玉さまのコピーが7人出てきて 8頭になった。オモロイ。 福助さん、最初に出てくるんだけど、ず〜っと倒れてる役。 寝ちゃってないよね?なぐらいず〜っと。 で、起きたと思ったら大蛇に食べられちゃうの。 大蛇を退治するのは染ちゃん。カッコイイよ。 特殊メイクな大蛇・玉さまと充分渡り合ってた。 秀山祭というからには全演目に播磨屋さんが出ると思ってた相方。 終わってからの感想は、何だか染五郎を見に来たみたいだ。。。 じゃあ、面白くなかったかというと、とっても楽しかったみたい。 夜の部も行きたくなっちゃったなぁ。
by sakurako_h
| 2008-09-10 01:51
| 芸術のススメ
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