[ 亀倉雄策 1915-1997 日本デザイン界を牽引したパイオニア]展を見てきました。
亀倉雄策って誰?という人でもこのポスターは見たことがあるでしょう。東京オリンピックのポスター。 実際にはテレビなどで見たと思うのですが。 私も実物を見たのは初めて。ものすごくインパクトの強い写真。粒子の粗い写真ゆえの臨場感があります。 オリンピックが商業主義に走る前のスポーツの祭典としての純粋さが感じられませんか? 亀倉雄策は日本グラフィックデザイン界の立役者です。 東京オリンピックの他に札幌オリンピック、大阪万博など当時の国家的事業のポスターは彼の作品です。NTTやグッドデザインマークを始めロゴマークも数多く作っています。 1950年代の作品はさすがに手書きのレタリングとポスターカラーの懐かしい匂いがしましたが、60年代以降は今でも古さは感じられません。直球勝負の優れた構成力が見られます。 デザインという形のないものに金を払うことに理解があったとは思えない時代に、デザインの必要性を説き、デザイナーの地位を引き上げ続けた人であるのは間違いないでしょう。 1997年に82歳で亡くなられましたが、 生涯現役デザイナーとしてクリエイティブな仕事を続けられたことは羨ましい限り。 生涯現役って、何も社会的なことだけじゃなく好奇心や探求心と実現する意欲を持つこと。目指せ、生涯現役!!
by sakurako_h
| 2006-01-29 11:31
| 芸術のススメ
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